本日読んだ本は、玉樹真一郎さん著の

コンセプトのつくりかた』です。

玉樹真一郎さんは、任天堂に就職。

「Wii」の企画担当として、初期のコンセプトワークから携わり、

ソフトウェア、ハードウェア、ネットワークサービスの企画・開発すべてに関わり、

「Wiiのエバンジェリスト(伝道師)」「Wiiのプレゼンを最も数多くした男」と呼ばれる人。

 

 

第1部:おりていく コンセプトとは何か

コンセプトは、ものづくりの中に存在。

コンセプトは、世界をよくする方法。

コンセプトは、あなたがしあわせに生きられる方法。

 

コンセプトは、次の3つを満たしていること

①覚えやすい

②伝わりやすい

③変わらない

⇒数字を除く母国語20文字程度の言葉。

 

コンセプトは、未知の良さに形を与えたもの。

コンセプトは、2つの要素で構成される。

①何をしたいか?(ビジョンの集合体)

②何を用いるか?(アイテムの集合体)

 

任天堂のコンセプトは、

①ゲーム人口を拡大したい

②誰でも楽しめるゲームを使って

 

《ものづくりの4つの原理》

1、生きるあなた:「すきになる」

→ビジョンを生み出し共有するための原動力

 

2、コンセプトワークするあなた:「かわる」

→未知の良さを志し、ビジョンをアイテムを探し続ける

 

3、プレゼンするあなた:「わかる」

→ビジョンとアイテムを組み合わせた物語を紡ぎ出し、仲間の心に火をつける

 

4、プロジェクトを行うあなた:「できる」

→コンセプトを守りつつ、数々の試練を乗り越え「良いもの」をアウトプットする

 

第2部:のぼっていく コンセプトをつくる具体的なプロセス

《コンセプトワーク5つのステップ》

1、「すきになるあなた」が、悪口をいう

→ライバルを羨ましく思う点、自社の劣っている点、業界への悪口を吐き出す

 

2、「かわるあなた」が、ズラす質問を投げかける

→強烈な負のオーラをまとっている悪口をピックアップしてズラす質問を投げかける

《ズラす9つの質問集》

①逆に言うと、どうなる?さらに突き詰めていくと、どうなる?

②悪いことを「絶対に避けられないこと、それが真実だ」と仮定すると、どうなる?

③立場をズラしたら、どうなる?(友達なら?奥さんなら?同僚なら?)

④関係のない物事を、無理矢理つなげるとどうなる?

⑤悪いことについて「自分も悪いことをしている」と仮定すると、どうなる?

⑥本音としては、どう? 建前としては、どう?

⑦2つの悪いことを掛け合わせる(同時に引き起こす)と、どうなる?

⑧時期をズラしたら、どうなる?

⑨ドラマ・小説・映画・アニメ・音楽に例えるなら、どうなる?

 

3、「わかるあなた」が、言葉の星座を作る

グループ化1~6の手順で付箋をグループ化する

グループ化1:似た要素・近い内容の付箋を集め、そのグループをくくるグループ名をつけて、A4の紙の上にまとめる。

グループ化2:上限8枚ほどで、小さいグループに分ける。

グループ化3:グループ化の過程で、そのグループに入りそうな新しい付箋を思いついたら、

その場で付箋に書き込み、そのグループに入れる。

グループ化4:どのグループに入れるべきか判断に迷う付箋がある場合は、

無理にグループに入れず、そのまま置いておく。

グループ化5:付箋の追加漏れがないかチェックしつつ、グループ化から外れた付箋は、

何となく意味の近そうなグループの近くに置いておく。

グループ化6:テーブル上に大きな空白がある場合、その空白地帯にこそ大きなヒントが潜んでいることを意識する。

そして、空白の周辺に位置する付箋やグループを参考にしながら、新たな付箋を追加する。

 

4、「できるあなた」のために、物語を作る

物語化1~6の手順を踏みながら仮物語を更新し、まとめ上げる

物語化1:正反対の意味を持つグループ・付箋の間に、進んでいきたい方向の矢印を引く

物語化2:物語化1で引いた矢印すべての向きや動きを1つの大きな矢印にまとめ、始点と終点にS(スタート)とG(ゴール)を置く

物語化3:SからGまでのグループ名称を飛び石のようにたどりながら(仮の物語)を作る

物語化4:(仮の物語)を足掛かりに、さらに付箋とグループを増やす

物語化5:テーブルの上でまだ解釈できていない場所にも解釈を加える。

問題解決のルートが複数ある場合は、それらすべてに矢印をひく。

物語化6:参加メンバー全員の同意を得られるまで物語化を続ける

 

5、4つの人格の「影」を乗り越える

影を乗り越える1~2の手順を踏み、

影を乗り越える1:物語に対する不安をヒアリングする。

影を乗り越える2:(仮の物語)を構成する矢印の近くに優先度の高い問題が隠されているということを意識しながら、

アイテムの付箋を追加し、物語を補強する。

物語を「20字程度の言葉」にまとめ上げ、コンセプトを完成させる。

 

【感想】

コンセプトについて、深いところまで掘り下げていて、なるほどと納得しました。

コンセプトの内容もゲームや任天堂を絡めての説明で、わかりやすいです。

コンセプトの作成過程も、実況中継のようで臨場感があって面白いです。

実際に自分でやってみないと本のようにコンセプトを見つけることができるかわかりませんが、

練習あるのみです。