本日読んだ本は、

井庭崇(いばたかし)さん著の『プレゼンテーション・パターン

最初に見た背表紙裏の問いかけが、

プレゼンテーションを伝達だと思うことは、もうやめよう。

 

読もうと思ったのは、

プレゼンテーションのパターンを知りたかったのと、

伝達でないプレゼンテーションってどんなの?と疑問が湧いたから。

 

 

提唱するのは、創造的プレゼンテーション

プレゼンを聴く人たちの思考を促進させ、想像力を豊かにし、

新しい発見を誘発するきっかけをつくること。

 

創造的プレゼンテーションの本質は、

「メインメッセージ」「心に響くプレゼント」「成功のイメージ」

それぞれについて、大きなまとまりがあり、

「Ⅰ、内容・表現」「Ⅱ、魅せ方」「Ⅲ、振る舞い」のパターンがある。

そして、それぞれの究極のパターンが、

「独自性の追求」「魅せ方の美学」「生き方の創造」です。

では、それぞれの内容に入っていきます。

 

創造的プレゼンテーションとは、

シンプルで力強い「メインメッセージ」を、

聴き手の「心に響くプレゼント」として届けるつもりでつくっていく。

聴き手が創造的になる「成功イメージ」を持つ、そのためのつくり込みをしていくこと。

 

メインメッセージとは、

聴き手に最も伝えるべき、ひとつのメッセージ。

自分が確信を持って情熱的に語れるもので、

聴き手に必要性・重要性があり、

聴き手を創造的にさせるメッセージ。

 

心に響くプレゼントとは、

漠然とした一般向けではなく、誰に向けてのものなのか。

聴き手になる人を具体的にイメージして、心を動かすような魅せ方をすること。

プレゼントを贈るときは、相手のことを考えて選ぶ。

 

成功のイメージとは、

プレゼンテーションによって、聴き手がどのようになることが成功なのか。

それをイメージし、実現するようにすること。

 

それには3つの種類がある。

1、「自分にもできる」と発見する。

2、世界の見え方が変わる。

3、挑戦や態度に刺激を受け、新しい生き方を見出す。

 

Ⅰ内容・表現に関するパターン

ストーリーテリング

メッセージが魅力的に伝わるストーリーを作る。

 

ストーリーの種類は3つ。

1、社会的背景(時代に共有の話題)

2、聴き手中心(日頃の問題や悩み)

3、語り手の経緯や経験

 

ことば探し

内容を適切に表している魅力的なことばを探す。

たくさんの本をざっと読み、ことばを探してみる。

 

図のチカラ

伝えたい内容が一目でわかる。

整理され、世界のとらえ方がわかる。

 

メリハリ

重要なところを強調し、そうでないところは弱める。抑揚をつける。

強弱、スピード、間、繰り返し。

 

驚きの展開

印象づけたい内容を聴き手の予想から外し、意外性をもたらす。

 

はてなの扉

最終的な答えに導く小さな問い。

好奇心を持ち続けさせる。

 

分美(びんび)両道

「わかりやすさ」と「美しさ」の両方を極める。

内容と表現を手直ししていく。

 

適切な情報量

多すぎても、少なすぎても、わかりにくい。

 

魅力のちょい足し

「笑い」「弱さ」「こだわり抜いたつくり込み」

 

Ⅱ魅せ方に関するパターン

イメージの架け橋

聴き手が想像できるような喩え(メタファー)や具体例を交えて表現。

大づかみに理解できるような手助け。

 

リアリティの演出

共有したい経験や感覚を感じられるように演出。

 

参加の場づくり

聴き手が能動的に参加できる場面や仕掛けをつくる。

質問、聴き手同士の対話、アイスブレーク。

 

細部へのこだわり

全体ができてはじめて細部の細部の修正ができる。

全体を踏まえ、違和感をなくしていく。

修正にこだわりを持つ。

 

表現のいいとこどり

いいものをアレンジして、自分のものに!

他人のプレゼンと見て、魅せ方を取り入れ、自分のやり方を拡張する。

 

不快感の撲滅

自分の気づかない癖や動作で聴き手に不快感を与えてしまう。

自分のビデオを撮って研究。

自分の話し方や声、振る舞いなどをチェック。

 

スキマをつくる

聴き手が想像しうる余地をつくる。

 

きっかけスイッチ

次の行動に移すためのきっかけづくり。

 

テイクホームギフト

自分の考え・アイデアが自然に広まるお土産をつくる。

聴き手が語り部になる支援。

魅力的なカード、小冊子。

 

振る舞いに関するパターン

場の仕上げ

設備や機材もプレゼンテーションの一部。

事前に入念なチェックを行う。

 

成功のリマインド

成功のイメージを何度も言語化・可視化して、記憶をリフレッシュする。

 

自信感の構築

これまでやってきたことをひとつひとつ確認。

積み上げていくことで自信感をつくる。

 

キャスト魂

自分自信もプレゼンテーションの一部であると意識する。

「自分らしい語り手」の役を演じる気持ち。

 

最善努力

余計な言い訳をせず、今できるベストを尽くす。

 

ひとりひとりに

聴き手一人ひとりに伝えようとする姿勢。

意識的に聴き手の目を見ながら語る。

 

世界への導き

聴き手が惹きつけられる魅力的な世界を垣間見せて導く。

 

即興のデザイン

日頃から即興のためのレパートリーを充実させておく。

本番でそれらを即興的に選びながらプレゼンテーションを行う。

 

終わりが始まり

やりっぱなしでは、これからの展開や成長の機会を逃してしまう。

聴き手との関係を築いて今後の展開につなげる。

振り返りをして改善する。

 

創造的プレゼンテーションの究極

独自性の追求

プレゼンテーションをつくるたび、自分のなかを深く掘り下げ、

内容と表現を突き詰めていく。

 

魅せ方の美学

魅せ方には賞味期限がある。同じやり方だと聴き手も飽きてしまう。

魅せ方について感覚を日々磨き、自分なりの魅せ方の美学をもつ。

 

生き方の創造

語り手のスケール感や深みは出そうと思って出せるものではない。

自分なりの生き方を編み出しながら、日々を本気で生きていく。

 

【感想】

今まで、伝達する方に意識を持っていた。

確かに、プレゼンの後にどう変わるか、行動を起こせるが大事だ。

そこまで意識をもったプレゼンのつくり込みが大事だと教えられました。

 

はてなの扉は、先週読んだ斉藤孝さん著の

一瞬で伝える「わかりやすさ」の技術】でも同じことが書かれていたので、

いい復習になりました。