本日読んだ本は、

生方正也さん著の『戦略的ストーリー思考

 

 

ストーリー思考とは、

身近な題材や経験をストーリーに落とし込み、

自分の考えを相手に伝え実現に向けて進めていくための技術。

その9つの原則。

 

あなたも仕事で、いろいろなことを考えて行動していると思います。

しかし、思ったように物事が進まないのが現実。

それはなぜでしょうか?

 

理由は大きく2つあります。

ひとつは、実現に向けたプランが充分練れていない。

もうひとつは、必要な関係者への説得が充分できていないから。

ストーリーを使うメリットは必要な関係者への説得にあります。

 

「感情に訴えることができる」

「イメージを共有できる」

「記憶に残りやすい」

 

ビジネスでストーリーを使う場合、

大きく2つの種類に分けることができる。

既に起こった出来事をストーリーにした「これまでストーリー」と

将来実現したい出来事をストーリーにした「これからストーリー」

 

「これまでストーリー」で重要になるのは、題材の選び方。

相手に興味を持ってもらえるような題材でなければならない。

「これからストーリー」で重要になるのは、一つひとつの出来事のつながり。

実現する可能性がないようなことを並べられても、相手は信頼できない。

 

具体的な活用場面として次の4つ。

「相手に理解を深めてもらう」⇒(例)自己紹介、商品やサービス

「イメージを共有」⇒(例)ビジョン、価値観、ブランド

「やり方を理解してもらう」⇒(例)インストラクション、企画の提案

「プランやアイデアを創り出す」

 

《準備》

基本は、まず何を伝えたいかをハッキリさせる。

誰に何を伝えるのか?

題材は伝えたいことに沿ったもの。

ストーリーを伝える相手は誰かをハッキリさせる。

 

相手の関心のある題材。

関心のない題材を使わざる得ない場合は、伝え方を工夫。

題材の新鮮さばかりに目を向けない。

題材の調理の仕方を工夫するのがストーリー思考。

準備ができたら、ストーリー思考 9つの原則へ。

 

ストーリーの典型的な流れ

古今東西の物語には、基本的な流れがある

➀日常描写・・・「地」

➁舞台にあがる・・・問題発生、物語の舞台へ

➂試練

④試練をくぐりぬける・・・様々な人の支援、主人公の成長、支援した人とのつながり

⑤最後の試練・・・ボスキャラのような強敵との闘い

⑥勝利

⑦舞台を降りる・・・元の日常に戻る

⑧日常・・・最初に送っていた日常とは少し違ったもの

 

《3つの基本原則》

原則1:ストーリーを「連続した出来事」と捉える

⇒題材をいくつかの出来事に分ける

原則2:「はじまり」と「おしまい」を意識する

⇒設定の仕方でまったく違ったストーリーになる。

「おしまい」を決め、「はじまり」を決める

原則3:ストーリーの「舞台」と「地」を意識する

⇒舞台にあがってからがストーリー

「地」がはっきりすれば「舞台」も魅力的になる

 

《ストーリーを作るための3つの思考原則》

「これからストーリー」では必然性が必要

原則4:逆算思考

原則5:成果物を組み立てる思考

⇒何か活動すれば成果物が生まれる

「これからストーリー」の骨格になるのが成果物

原則6:難所想定思考

⇒ストーリーには「難所」がつきもの

難所はどこか?

 

「これからストーリー」を作る流れ

➀「ゴール」で得たい成果物

➁成果物を生み出すのに必要なもの

➂成果物を生み出すための活動

④その活動を実現する際の難所

⑤難所に対しての支援、支援を得るための活動

⑥全体の時間軸を確認、調整

 

《ストーリーを伝えるための3つの表現原則》

受け手の理解・納得の流れに沿うようなストーリー

「関心を持つ」⇒「理解する」⇒「共感する」⇒「納得する」という流れ

原則7:出来事を並べる順序

⇒並べ方で、関心や理解を高めることができる

時系列、現在から過去へ、主人公の認識順。

原則8:視点の置き方

⇒同じエピソードでも、誰の目から見るかで印象は変わる

原則9:伝える場面の選択

⇒伝え方には、語りと文章がある

語りは、感情、リアリティがある。文章は、読み返しができる。

 

ストーリーを魅力的にする表現技法として、

意外性のあるストーリーで関心をひく

メリハリをつけて理解を深める

敵を作って共感を得る

相手をストーリーに組み込み共感を得る

 

《具体例》

○自己紹介

・自分に対する先入観をなくす

⇒題材選び・・・どのように印象付けたいか?

・ライフストーリー

⇒成功談、失敗談で波を見せる

 

○商品やサービス

・利用者にどんなメリットがあるかわかるように

⇒その商品がなかったら?

⇒別の商品とどんな違いがあるか?

・敵を有効活用する

 

○ビジョンの共有

・到達点のビジョンを描く

⇒5W1Hのハッキリした具体性のあるビジョン

⇒魅力的かつ実現可能か?

・ビジョン到達への道筋をしっかり示す

 

○ブランドイメージの浸透

・ブランドイメージに沿った題材

⇒見栄えよりイメージとのつながり

・様々な表現技法を使ってみる

⇒サプライズで意外な姿を見せる

⇒敵を作って共感を生む

 

○インストラクション

・手順を正確に示す

・カギは難所と対応法をどこまで示せるか

・各手順の許容範囲と可能な代替案も加える

 

○提案

・現状と課題を明確にする

・提案⇒結果⇒難所⇒第二の提案⇒・・・という流れ

・提案を実施する際の難所と、提案を実施してから問題解決までに生じる難所

の2つをクリアにする

 

【感想】

ストーリーの典型的な流れとして、

ジョゼフ・キャンベルの『ヒーローズ・ジャーニー』が紹介されていました。

活用できているかと言われると、あまりできていないかも。

自己紹介などに、取り入れて印象に残るようにしたいものです。

 

ただ、ビジネス全般の場面にストーリーを当てはめると

伝わりづらくなる気がする。シンプルな方が伝わるから。

TPOに合わせて使い分ける必要がありますね。