本日読んだ本は、石田淳さん著の
『行動科学マネジメント入門』です。
プレイヤー ≠ マネジャー
多くの人たちが部下育成で悩んでいる。
この本は、若いマネジャークラスに向けて書かれた行動科学マネジメントの本。
行動科学マネジメントは、
人のやる気や態度や性格など、曖昧でバイアスのかかりやすい要素に頼ることなく、
行動に着目する科学的な手法。
すべての結果は、行動の集積。
良い行動を増やし、悪い行動を減らすのが行動科学マネジメント。
できない人の理由は2つだけ。
- 仕事のやり方がわからない。
- やり方はわかっていても続け方がわからない。
伝えるためには「行動の分解」が必須。
行動を細分化し、大分類から中分類・小分類へと落とし込んでいく。
業績に直結する重要行動:ピンポイント行動。
結果が出せていない人というのは、ピンポイント行動が取れていない。
もしくは続けられていない場合が多い。
ピンポイント行動の抽出には、観察と比較。
正しく動いてもらうためには、
指示に使う言葉は、数値や固有名詞を駆使して、
聞いている誰もが同じ状況を想定できるものでなくてはならない。
「できるだけ早く」「事故をなくす」「顧客満足」だけでは不十分。
行動は次の具体性の原則によって定義づけられたもの。
「MORSの法則」
- M=Measurable(計測できる)
- O=Observable(観察できる)
- R=Reliable(信頼できる)
- S=Specific(明確化された)
大事なことは繰り返し、くどいくらいに伝える。
「良い行動」を繰り返すためにチェックリストを活用する。
チェックとは、「あら探し」ではなく、「良いとこ探し」。
人は、ネガティブフィードバックをされると行動自体をやめていく傾向にある。
正しく続けてもらう技術
結果のチカラが人を動かす。
人が行動するサイクル「ABCモデル」。
- A=Antecedent(先行条件):行動のきっかけとなる目的や環境
- B=Behavior(行動)
- C=Consequence(結果)
人が行動を繰り返すとき、先行条件よりも結果のチカラの方が大きい。
「ポジティブ」「すぐに」「確か」なフィードバックが良い行動を繰り返させる。
ポイントカードでゲーム性を出す。
感謝上手になる。サンキューカード。
部下を伸ばす3つのスキルと4つのツール
スキル1:「挨拶のチカラ」・・・最初と最後を明確にする
⇒メリハリをつける。始まりと終わりが不明瞭な仕事では、正しく動くことが難しい。
スキル2:優先順位より「劣後順位」・・・「なにを捨てるか」をまず考える。
スキル3:失敗談を話す・・・同じような失敗をしていたと知ることで、のびのび動ける。
ツール1:チャートで現状を示す。全体のどこにいるのかを示す。
ツール2:積算グラフでモチベーションを上げる。
ツール3:仕事の時間割をつける。
ツール4:コミュニケーション回数を測定表に。
⇒思い込みで判断せず数値化する。
人を動かす「褒め方・叱り方」
褒めるときは、良い行動を取ったら時間をおかずに「すぐに」。
行動を具体的に褒める。
結果を叱らず行動を叱る。
「事実」を叱り、「人間」を批判しない。
叱ったらフォローする。
【感想】
内容的には、知っていることばかりでした。
知っていることと出来ていることは違うと言いますが、
出来ていないことが多いです。
チェックリストもTodoリストで使っているくらいなので、
もう少し細分化して考えずできるまで落とし込もう。
自分の継続性を高めるために、
「ポジティブ」「すぐに」「確か」なフィードバックを心掛けていきます。
本日も、最後までお付き合いいただきありがとうございます!
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お問い合わせより、お願いいたします。
来週の読書会は、1月26日(木)です。
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